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うえだ あやみ Ayami Ueda
1995 京都府生まれ
2018 成安造形大学芸術学部芸術学科 美術領域洋画コース 卒業
2019 成安造形大学芸術学部芸術学科 美術領域洋画コース 研究生 修了
【個展】
2023 「季節の変わり目、風のすきま」(氵/京都)
2021 「空白にふれて海面が光る」(RISE GALLERY/東京)
2017 「空としろのあいだ」(成安造形大学ギャラリーキューブ/滋賀)
【グループ展】
2024 「風のあと、呼吸の輪郭」(KATSUYA SUSUKI GALLERY/東京)
2023 「FACE2023」(SOMPO美術館/東京)
「植木鉢のある風景II」(ギャラリーモーニング/京都)
「Dimensions II」(Whitestone Gallery銀座新館/東京)
「FACE選抜作家小品展2023」(REIJINSHA GALLERY/東京)
「Favorite Art View 2023」(ギャラリーモーニング/京都)
2022 「密室、風通しの良い窓、ぎこちないモンタージュ」
ファン・デ・ナゴヤ2022(名古屋市民ギャラリー矢田/愛知)
「第20回アートギャラリーホーム」(チャームプレミアグラン御殿山弐番館/東京)
「somewhere in between」(THE blank GALLERY/東京)
「自我像展」(ギャラリーマロニエ/京都)
2020 「EPIC PAINTERS Vol.7」(THE blank GALLERY/東京)
「自我像展」(ギャラリーマロニエ/京都)
2019 成安造形大学・卒業制作展 (大津市歴史博物館/滋賀)
「明日の私がここにいることを想像する/架空の身体」(芸宿/金沢)
「CAVE」(gallery TOWED/東京)
2018 成安造形大学・卒業制作展 (大津市歴史博物館/滋賀)
「透明になったラベルシール/あとのかたち」(Art Space-MEISEI/京都)
「絵画tomorrow6 大学推薦若手の饗宴」(ギャラリーマロニエ/京都)
「堅田*はまさんぽ」(堅田浜通り商店街/滋賀)
2017「京展」(京都市美術館/京都)
「第35回上野の森美術館大賞展」(上野の森美術館/東京)
受賞歴
FACE2023 森谷佳永審査員特別賞 (SOMPO美術館/東京)
statement
自分の身体の輪郭に出会う景色を写真にとる。建物のガラス面や鏡などの反射している構造を含むものが多い。「わたし」はこの自分の身体感覚をもった私が、「わたし」であるはずだ。
自分が人のかたちをして生きているのだということ、自分の身体を他人のように外側から見ることはできない。しかしガラス面の前に立つとき、身体の外側の輪郭が今ここにいる私から離れたところに現われ目の前に見える。私は私の姿を外側から見ている。それは私の身体感覚をもった私ではない。私の外側であるはずなのに私の “ 身体 ” はそこにあるのではない。私であると同時に他人でもあるような、生きているがふれられない輪郭だけの身体。
その景色を見続けるうちに私の “ 身体 ” は、絶えず動き続けるまわりの風景へリンクしていく。 身体の輪郭はその場に留まり続け、レイヤーのように半透明に、私の見つめる先よりも手前に見えるものになっていく。私が見つめる先は、私の身体をすり抜けて風景へ。私の身体はここにいるまま、私は私の見つめる風景になる。
その景色を映した写真を見ながら絵を描いていく。写真という客観的な視線、ディスプレイに映るふれられない輪郭だけの風景をきっかけに、“ わたしが見ていた ” という行為に手や目でもういちどふれていく。 わたしの身体をもって描かれる痕跡は、「わたしが見ていた事実」として、見る人の前に現れる。絵を見る人は表面にはふれられないが、視線でその跡を掴もうとする。かつての私が描いた時間や身体の動きが痕跡として目の前にあり、絵の具のきらめきや外の光を受けて反射する表面に詰まっている。表面しかないが厚みもあるし奥行きも視線の揺らぎもある。
それを見つめる視線は指先の延長として、ふれようとするように目の前を見る。見るひとの身体は、今ここにいることと遠くにふれようとすることを行き来する。
絵を描くことで、今ここにいる身体のための、遠くにふれられる距離を探している。
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